プログラム概要
早稲田大学は「アジア太平洋地域における知の共創」を大学全体の目標として位置づけ、アジア太平洋研究科・アジア太平洋研究センター、21世紀COE「現代アジア学の創生」(2002-2007年度)、アジア研究機構(2007年度設置)など教育研究体制の整備を進めて参りました。特に2005年の第一回東アジアサミットの開催を受けて、アジア地域統合に関する研究関心が高まり、本学における研究基盤の構築が進展し、2007年度には、21世紀COEを引き継ぐ形でグローバルCOEとして「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」(以下、GIARI)が採択されました。
GIARIは、アジア地域統合・地域協力に関する研究を進め、同時にアジア地域統合・地域協力に貢献することのできる高度な人材を育成することを目標としています。GIARIの対象とする領域は歴史、外交、安全保障、貿易、金融、環境、人権、教育等幅広く、また学術的なアプローチも多様です。GIARIは、そのような学際的・総合的・包括的な立場から、アジアの地域統合・地域協力を理論的に理解・分析し、最終的には「アジア地域統合論」として体系化することを目指しています。また、GIARIは、こうした研究蓄積を活用し、その教育の場として、本学アジア太平洋研究科を中心に、政治学研究科、経済学研究科、社会科学研究科、アジア研究機構と連携しながら、アジア域内・域外からの留学生や日本人を対象に、アジア地域統合・地域協力の担い手となる高度専門人の育成を進めていきます。