研究成果

GIARI全体

研究:大規模調査プロジェクト:アジア学生調査

アジア学生調査(2008)

2008.03.30

概要

早稲田大学グローバルCOEプログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」(以下GIARIと略記)は、アジアの地域統合を総合的に研究し、学問的・社会的フィードバックができる人材を育成することを目的に活動を推進しています。アジア統合はデファクトとして進行し、域内での経済活動や文化交流も目覚ましく発展している一方で、アジア地域には、政治体制や経済発展の差異や、宗教・生活様式の多様性、さらには歴史に根差す相互不信など、協力して問題の解決にあたるうえでの阻害要因も多く、制度としてのアジア統合は著しく遅れています。そこでGIARIでは、アジア各地の人々の地域統合のイメージを把握し、地域によって共通する特徴と異なる特徴を弁別することにより、アジア地域統合の範囲や内容をより明確に浮かび上がらせることを目的に、アジア地域統合を議論するさいの基礎的データの収集と構築に努めることになりました。2008年にアジアの6カ国(韓国・中国・タイ・フィリピン・ベトナム・シンガポール)の大学生、各国約400名を対象とした個別面接方式による大規模な質問票調査「アジア学生の意識の国際比較調査(「アジア学生調査」)」を実施しました。

「アジア学生調査」は、2009年よりAsia-Visionサーベイと名前を変え、発展的に継承されています。


実施の詳細

対象国

  • 韓国、中国、ベトナム、タイ、シンガポール、フィリピン

対象大学

  • 韓国: ソウル国立大学、高麗大学
  • 中国: 北京大学、人民大学
  • タイ: チュラロンコーン大学、タマサート大学
  • フィリピン: デ・ラサール大学マニラ校、フィリピン国立大学ディリマン校(ケソン市)
  • ベトナム: ベトナム国立大学ハノイ校、ベトナム国立大学ホーチミン校
  • シンガポール: シンガポール国立大学、南洋工科大学

調査対象者

  • 上記対象大学に在籍する学部生男女(*留学生は除外)

サンプル数

  • 韓国: 410
  • 中国: 400
  • タイ: 400
  • フィリピン: 400
  • ベトナム: 400
  • シンガポール: 453

調査方法

  • 個別面接聴取法

標本抽出法

    割当抽出法
  • 学部の各学年男女50名を割当、各国計400名を目標とした
  • 各国400名のうち、半数は理系専攻、半数は文系専攻となることを目標とした。
  • (但し、シンガポールでは四年制のプログラムが少ないため、4年生のサンプルは、四年制のプログラムをもつ工学部の学生が中心となっている)

使用言語

  • 韓国: 韓国語
  • 中国: 中国語
  • タイ: タイ語
  • フィリピン: 英語
  • ベトナム: ベトナム語
  • シンガポール: 英語

調査実施期間

  • 韓国: 2007年12月22日〜2008年1月4日
  • 中国: 2008年1月8日〜12日
  • タイ: 2008年1月11日〜18日
  • フィリピン: 2008年1月17日〜2月4日
  • ベトナム: 2008年1月17日〜2月4日
  • シンガポール: 2008年1月24日〜28日、2月21日〜28日

調査委託機関

  • 株式会社日本リサーチ・センター


調査票


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