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「Asia-Vision サーベイ:学生の意識に関する国際比較調査」報告書

2010.04.01

概要

早稲田大学グローバルCOE プログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」(GIARI)では、アジア各国の大学、大学院の学生を対象に「Asia-Vision サーベイ:学生の意識に関する国際比較調査」を2009 年11 月から12 月にかけて実施した。本書は、この日本調査の調査結果報告書となる。

本調査の実施にあたっては、日本全国にある31 の大学に勤務する教員や研究者、約70 名の方々にご協力をいただいた。個々の名前を挙げることは控えさせていただくが、こうした協力者の尽力無しに、本調査を実施することは不可能であった。あらためて感謝の意を表したい。

調査対象者である学生は、近い将来、国の発展、変化の舵取りに少なからず関わっていく未来を担う人材である。近年、アジア地域統合の是非を問う議論が盛んに行われているが、次世代のアジアを担う彼らの意識が、どのような方向へ向かっていくのかを把握することは、国益を超えた「地域益」の実現に貢献できる包括的で高度な専門性を有した人材を育成することを目指すGIARI にとって、重要な研究課題と受けとめている。

本報告書では、日本調査の結果報告を行うだけではなく、GIARI に関わる学生達が、Asia-Visionサーベイのミクロデータを用いて執筆した論文も併せて掲載した。こうした研究・調査と教育の両立・結合こそが、GIARI が提唱する教育プログラムであるGIARI メソッドの根幹にあり、こうした取り組みを続けることで、アジア地域統合に関する研究の更なる蓄積とそのための世界的人材拠点構築へ邁進する所存である。

本調査の成果が、多数の研究者によって共有され、アジア地域統合の新たな議論や研究に於いて活用されることを切に願う。

2010年3月吉日
早稲田大学グローバルCOE プログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」
http://www.waseda-giari.jp/
拠点リーダー天児慧
Asia-Vision 調査事務局
プロジェクトリーダー 栗田匡相
河路絹代
高橋華生子
鴨川明子



目次

第一部:Asia-Vision サーベイの概要と日本調査の結果



栗田匡相(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教)
那須田晃子(一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程)
1-1 調査の目的
1-2 日本調査の概要
1-3 調査結果

第二部:学生による論考


2-1 学生の留学選択に影響する要因の分析〜「Asia-Vision サーベイ学生の意識に関する国際比較
調査」をもとに〜
石山怜子(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程)

2-2 両親の社会的特性と子どもの価値観形成の関係性について
川口純(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程)

2-3 「アジア地域統合」に関係する帰属意識とそれに影響を及ぼす要因について
上見郁子(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程)

2-4 ミクロ計量モデルを用いた少子化の決定要因の分析
福谷周(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程)

2-5 「アジア地域統合」の立場形成の決定要因についての分析と比較−日本人学生を中心に−
劉曙麗(早稲田大学グローバルCOE GIARI フェロー)

2-6 Asian Integration: Agreeability of students amidst unresolved historical issues
Jacinta Bernadette I. Rico (早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程)

参考資料:Asia-Vision サーベイ日本語調査表



報告書


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